目次
はじめに
地方分権の進展に伴い、地方には特色ある個性的なまちづくりが求められています。
そうした中、松山市では、住民自らが自分たちのまちの課題解決や暮らしやすさの向上に取り組む自発的な活動を行政が人的に、また財政的に支援するほか、行政の持つ権限・財源・責任を移譲しながら官民協働でまちづくりをしていくしくみの 「松山市におけるまちづくり条例」 が制定されました。
当味生地区においても、独自のまちづくりを推進していくため、住民の皆様に 「味生ふれあい便り」 を6回発行しての啓発、2回のワークショップによる地域のニーズを把握し、これらを活かしながら、身近なまちづくりは自分たちの手で行い、自治共同の精神を持ち、住民主体で活性化した新しいまちづくりを推進するため 『味生地区まちづくり協議会』 が平成29年5月に設立されました。
味生地区まちづくり協議会では、 「生活安心部」 「環境部」 「福祉部」 「地域振興部」 「教育文化部」 を設け、これまで地域で育んできた自然環境や安全、歴史と伝統文化を大切に守り、地域の宝を磨き、地域の主人公である住民が主体的、自主的に参加し、行政と住民が互いに果たす役割を分担しながら住みよい地域の形成を目指していきたいと考えています。
多数の名もない先人達が、地域の発展向上に努力を積まれ、築き上げられてきたこの功績や教えを受け継ぎ、さらなる発展を目指すことが重要です。
味生地区の概要
地区の概要
味生地区は松山市の南西部に位置し、空港通 ・ 南斎院 ・ 北斎院 ・別府 ・清住 ・大可賀 ・ 山西の7町で成り、世帯数11,154世帯 人口26,715人の静かな住宅地域である。(平成30年1月現在)
松山市の空の玄関口である 「松山空港」 に隣接し、「貿易促進地域 (FAZ)」 として新規に整備された貿易輸出入港 (平成13年6月完成) を有する空と海の拠点にある。
西部の海岸地帯は、「近代化学工業」 (帝人、大阪ソ-ダ、コスモ松山石油、ソーラー発電所、バイオマス発電所など)、さらに 「松山市新西クリーンセンタ-」 が立地する臨界工業地帯でもある。 古からの神社・仏閣も多く、味生地区に隣接する史跡 (古照遺跡)を展示する「考古館」 や小学校2校、中学校1校、中等教育学校2校、高校1校を有し、「日本書紀」にも記述がある斉明天皇、その他、神功皇后、紫式部の言い伝えが残っている文化とロマン溢れる歴史と教育の地域といえる。
まちづくり計画体系
住民の意見や団体等の意見を基に、まちづくり協議会の各部会が中心となって話し合い、地域の課題解決や地域の活性化などの取り組みを計画的に実現していくために作成したものです。
この計画書は、今後10ヵ年を実施期間として短期(1年から3年)、中期(4年から6年)、長期(7年から10年)に分けて取り組み、自助・共助・公助の役割分担から目標実現に向けて住民(住民で取り組む)、協働(住民と行政が連携して取り組む)、行政(行政が取り組む)と担当を明確にして推進します。
生活安心部
みんなが安全で安心して暮らせるまちをつくろう
・安心して暮らせるまちに
・災害に強いまちに
・安全に暮らせるまちに
環境部
地域の自然を守り、誰もが快適に暮らせるまちをつくろう
・気持ちよく暮らせるまちに
・環境に優しいまちに
福祉部
子どもから高齢者までいきいきと暮らせるやさしいまちをつくろう
・いつまでもいきいきと暮らせるまちに
・子どもの笑顔があふれるまちに
・健康でいきいきと暮らせるまちに
地域振興部
世代や団体を超え交流し協力して賑わいのあるまちをつくろう
・住民同士がつながれるまちに
・様々な団体が協力できるまちに
・地域の魅力があふれるまち
教育文化部
伝統文化を次の世代に継承し次世代へ夢をつなぐまちをつくろう
・地域で子どもを育てられるまちに
・伝統・文化を大切にするまち